代表あいさつ
グローバルニッチトップをめざして
香川県さぬき市に拠点を置く当社は、情報通信ではニッチな分野である同軸ケーブルの専門メーカーです。主力製品は大きく分けてテレビや放送機器などに搭載されるインフラ用と、自動車用の同軸ケーブルの2種類があります。インフラ用ケーブルは長年培ってきた技術力により、JIS規格に基づいた安定した製品供給でトップシェアを占め、自動車用ケーブルにおいても、日本のみならず海外の自動車メーカーにも当社のケーブルが採用され、独自の存在感を放っています。
いわゆる「地方」から世界に通じるトップメーカーであるために、私たちが大切にしていることは、お客様のニーズに対し柔軟かつ迅速に対応できる「開発力」と、最適・最良の製品を安定して提供できる「生産力」。そして世界基準の品質を維持する「品質保証力」です。当社では技術者が企画段階から試作、評価を含め量産立ち上げまで全プロセスに関わります。このためお客様のニーズをダイレクトに製品に反映でき、生産体制も含めスピーディーな提案が可能になります。また生産拠点についても現在さぬき市の本社工場のほか、中国とベトナムに工場が稼働しています。海外の生産拠点においても顧客から求められるクオリティを確保するために、日本から定期的に技術責任者を派遣し、国際競争力を持つ製品を安定して供給できる体制を確立しています。お客様により良いものをより速く、確実にお届けできることは、メーカーとして最大の使命だと考えています。
さらにもう一つ、企業にとって大切なのは「人材」です。当社では入社後、全社員がまず工場でモノづくりの現場を1年間経験します。その後各々の部署に配属され、様々な経験を重ねて成長します。当社の業務は専門特化していることもあり、常に勉強し知識を磨いていかなくてはなりません。新しいことに挑戦すると当然「失敗」することもあります。しかし私は「失敗」も経験の一つであり、成長するための貴重な機会だと考えています。人が成長することはすなわち会社が成長すること。人的資源こそ企業発展の要です。
当社の主力製品であるケーブルは、時代とともに加速度的な進化を遂げ、便利で豊かな生活を支えるために必要不可欠なものです。特に自動車用ケーブルにおいてはドライブレコーダーや安全装置など今後、映像分野でのニーズの多様化に伴い、さらなる需要が見込まれています。また5G(第5世代移動通信システム)の規格化により、情報通信分野へのニーズはますます拡大し、世界的な広がりへつながると予想されます。こうした未来の情報化社会の一翼を担う企業として、時代が求める製品を提供できるグローバルニッチトップをめざし、社員一同努力・挑戦してまいります。
今後とも一層のご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2019年9月19日
代表取締役社長 佐々木 康裕